今月のトピックス

ねぎし泌尿器科・内科の今月のトピックスです。

インフル流行注意報発令 急速に感染拡大 神奈川県

2012.1.26時点 ネットニュースから
神奈川県は1月26日インフルエンザの流行注意報を発令しました。県によると、これまでに検出されたウイルスは9割以上がA香港型とのこと。当院でも1月16日頃より風邪症状を訴える患者様が急増しております。簡易テストの結果は、やはり9割くらいはA型ですが、B型の方もいらっしゃいます。発熱が37.5度くらいでも、全身の関節痛を認める場合はインフルエンザのテストを受けることをお勧めします。あと1ヶ月くらいは流行状況が続くと予想されますので、インフルエンザワクチン接種がお済み出ない方は早めの接種をお願いします。ワクチンさえやっておけば仮に感染しても症状が重篤にならないという利点があります。あとマスクの着用、うがい、手洗いはワクチン以上に有効であることをお忘れないように!

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飲み会の多いシーズンには要注意!!尿閉って何?

Q.60代男性です。数年前から尿の勢いが弱くなり、最近では夜間に2-3回起きて排尿する事もめずらしくありませんでした。昨日忘年会がありいつもより多めにお酒を飲んだところ、午前2時ごろから尿意があるのにおしっこが一滴もでません。朝方には下腹部が張ってきて少し苦しいです。そちらのクリニックで診てもらえますか?
A.大至急当院に受診してください。おそらく尿閉という状態です。もともと前立腺肥大症のある人が大量に飲酒をしたり、風邪薬やある種の抗ヒスタミン剤などを内服して発症することが多いようです。まずは超音波検査をして膀胱内に尿がたまっているか、腎臓が腫れているかを確認します。大量に尿が貯留している場合はカテーテルで導尿しなければなりません。緊急性がありますので、早めの受診をお願いします。

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女性の腹痛診断には注意が必要!

Q.骨盤内感染症ってどんな病気ですか?
A.主な症状は腹痛や発熱です。初期には胃腸炎などと鑑別するのはやや困難です。女性の生殖器すなわち、子宮・卵管・卵巣やその周囲の腹膜や結合組織に起こる感染症であり、略語でPID(pelvic inflammatory disease)と呼びます。病原菌は膣から子宮を通って卵管、骨盤内へと侵入し、場合によっては肝臓周囲にまで波及することがあります。原因菌としてはクラミジア、淋菌、大腸菌などが一般的です。通院治療だけでなかなか症状が改善しない場合は入院治療が必要となります。腹痛が持続する場合は早めの受診をお願い致します。

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RSウイルス感染症に注意

9月27日ニュースから
冬季にかけて流行し、乳幼児に重症肺炎などを引き起こすRSウイルス感染症の患者が、9月の時期としては異例のペースで増えているとのことです。
国立感染症研究所によると、去年の同じ時期の2倍近くになっていて、今後これまでで最も大きな流行になるおそれがあるとしています。
RSウイルスってなに?
Sウイルスはパラミクソウイルス科に属するRNAウイルスの一種です。日本では毎年11月から1月に流行し、乳幼児の肺炎の約半数を占めるとの報告があります。母乳に含まれる母親からの抗体では感染を防げず、生後一ヵ月未満の乳児では、突然死につながる無呼吸が起きやすいことも報告されており、小児科医達に恐れられている病気です。成人が感染しても軽い風邪症状で自然に治ってしまうことが多いのですが、一度に大量のウイルスに感染する機会の多い保護者や医療従事者において重症化するケースがあるようですので、大人も一概には安全とは言えません。抗生物質は効きませんから、手洗い、うがいなどの対策をきっちりとることが肝心です。当院ではRSウイルス迅速測定キットを用意していますので、希望者は実費(約1700円)で検査が受けられます。判定には約15分必要です。

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急性前立腺炎について

Q.70代の男性です。2,3日前からのどが痛くなり咳も頻繁にでるようになったので、市販の風邪薬を内服していました。昨日くらいから排尿時に違和感が出てきており、おしっこが出にくくなってきました。今朝は寒気がしたため熱を測ったところ39度ありました。これって風邪ですか?
A.急に発症する排尿困難と発熱を認める場合、第一に考えなければいけないのが急性前立腺炎です。風邪症状の先行症状のある方とない方がいます。前立腺炎症状は肥大症に類似しますが症状が急に進行します。場合によってはおしっこが全くでなくなる尿閉という状態を招くこともあります。40度以上の発熱を認めることもあり、適切な治療が施されないと敗血症になることもあります。早めに泌尿器科を受診してください。点滴や内服など抗生物質による治療が中心になります。

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熱中症について

高温多湿な環境に長時間いると皮膚から水とミネラル(電解質)が急速に失われます。乳児,高齢者はもちろんのこと、風邪気味の方や睡眠不足の方,食事をきちんと取ってない方も普段は頑丈でも危険です。上記の環境下で水分(ミネラルウォーター、水道水)だけ補給すると,血液の中のナトリウム濃度が低下し,足がつったり、また脱水や血圧低下によりめまい,頭痛,嘔吐などの症状が出現します。ひどい場合は脳の温度が上昇し,体温中枢が障害され、体温が40℃以上に達することがあります。治療が遅れるとけいれん,ショック,腎不全などを含む多臓器不全を起こし死亡する場合があります。
救急医療では,外来で対応できる場合(Ⅰ度),入院が必要な場合(Ⅱ度),重度の障害が或る場合(Ⅲ度)に分類していますが.これらをまとめて熱中症と呼んでいます.
予防としては高温多湿な環境を改善することにつきますが、現場で作業している方や、部活動の場合はそうはいきません。風通しの良い日陰でこまめに休憩させ,仕事や運動前からナトリウム入りの飲料(スポーツドリンク)を適度に摂取するように心がけましょう。また症状のある方は早めの受診をお勧めします。

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膀胱癌について

膀胱癌は疫学的に60歳以上の男性に多く発生しますが、中高年の女性や、稀には30代40代の男女でも時々散見されます。タバコを吸う方は要注意です。
教科書的には膀胱炎のような痛みを伴わずに突然血尿が出ることが症状の特長とされますが、実際は膀胱炎を合併することも多く、難治性膀胱炎の精密検査中に見つかることが多々あります。尿を膀胱内に充満させた状態で超音波検査をしたり、尿中の細胞を検査したりすることが診断上重要です。尿の細胞の検査は一回だけでなく複数回受けることが大事です。膀胱炎が治りにくかったり、膀胱形態が異常だったり、尿の細胞検査でクラスⅢ以上が出現するようなら膀胱鏡を受けることをお勧めします。最近のカメラは細くて軟らかいので苦痛が少なく検査が受けられます。最近一部の糖尿病薬の長期処方と膀胱癌の発ガンリスクの因果関係が問題になっていますが、心配であれば苦痛の少ない尿細胞検査と超音波検査を受けられることをお勧めします。

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痛風発作について

Q.50代男性です。昨晩から左足の親指の付け根が腫れていて、痛くて歩けません。何処かにぶつけた記憶はないのですが?ひょっとして痛風でしょうか?
A.痛風は成人男性に極めて多い病気です。健診等で尿酸値の上昇を指摘されたことがある方では真っ先に疑うべき病気です。痛風発作の特徴は,「単関節炎である」「激しい痛み,腫脹,発赤や熱感」「突然もしくは予感がある」「初発の約70%は第1中足趾節関節」などです。高尿酸血症の患者さんは尿路結石を合併することも多く、疫学的には心血管障害,脳血管障害の頻度が高いので複合的診察が必須となります。痛風では尿酸値7mg/dL以上の方は尿酸低下の薬物治療の対象となります。症状のない方では,合併症がない場合は9mg/dL以上が、合併症がある場合では8mg/dL以上が尿酸低下の薬物治療の対象となります。

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精巣腫瘍について

Q.20代の男性です。約1ヶ月前から右の睾丸が大きいように感じています。最初は引っ張られるような軽い痛みがあったのですが、最近は痛みが全くありません。場所が場所なので、なかなか病院に受診しにくいのですが、放置していても大丈夫ですか?
A.色々な原因が考えられますが、一番注意が必要なのは精巣腫瘍です。精巣腫瘍は睾丸にできるガンであり、20から30代前半に多い病気です。恥ずかしがって受診しないと治療困難になるケースもあります。診断が早いほど完治が望める病気でもあります。睾丸の腫れに強い痛みを伴わない場合や、硬くなっている場合は特に要注意です。鑑別診断すべき疾患は精巣上体炎ですが、この病気は通常痛みや発熱を伴います。いずれにせよ早急な受診をおすすめします。

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尖圭コンジローマの治療

当院では尖圭コンジローマに対して、外科的切除、液体窒素、ベセルナクリームにて治療を行っております。各々単独でやる場合もあれば、組み合わせて行う場合もあります。すべて患者様と相談しながら治療方針を決定していきます。大事なのは傷跡を最小限にすること、なるべく再発のないように治療していくことです。液体窒素治療は極めて簡便であり、第一選択の治療に挙げられます。施術はコンジローマの大きさにもよりますが約5分程度です。軽い痛みは伴いますが一瞬です。術後に軽度浮腫みますが心配ありません。週に1回の治療でうまくいけば、4,5回以内でコンジローマが消失します。液体窒素治療の後にベセルナクリームを根気よく塗布し続けると有意にコンジローマの再発率が低下します。

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子宮頸がんの予防ワクチンについて

Q.子宮頸がんの予防ワクチン何歳くらいに受ければ良いのですか?
A.若い女性ほど発がん性ヒトパピローマウイルス(HPV)感染率が高くなる傾向にあります。15~19歳の日本人女性の32%が発がん性HPVに感染していると言われています。
海外の多くの国では初交開始年齢前の12歳前後の小児からワクチン接種することを推奨しています。
Q.子宮頸がんの予防ワクチンはHPVの感染を予防するワクチンと聞きました。どうしてそれで癌が予防できるのですか?
A.子宮頸がんは、ほとんどがHPVの感染が原因となって発症します。いろいろなタイプのHPVがいますが、特にHPV 16型,18型は子宮頸がん患者さんの約60%に発見されます。子宮頸がんの予防ワクチンはHPV 16型もしくは18型が関与する前がん病(CIN2+,CIN3+)の発症を92.3~100%予防します。
Q.発がん性HPVに感染しても必ずしも癌になるわけではないですよね?
A.その通りです。発がん性HPVに感染してもほとんどは自然に排除されます。
しかし、ウイルスが排除されたといっても免疫は得られにくいとされています。したがって何回も感染を繰り返すことになります。
Q.子宮頸がんの予防ワクチンを3回接種すれば効果はどれくらい持続するのですか?
A.少なくとも6.4年は自然感染時と比較して、11倍の免疫力を維持します。人によって多少の誤差はありますが、少なくとも20年くらいは効果が維持されるとされています。

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クラミジア感染について

Q.20代女性です。約二週間前に性交渉がありましたが、その後から体調がすぐれません。のどの痛みや、下腹部痛もあります。何か変な菌に感染したのでしょうか?
A.代表的な性行為感染症としてクラミジア感染が考えられます。一部の調査では10代後半から20代前半の女性の約10%が感染しているとされています。性行為の多様化に伴い咽頭からクラミジアが検出される症例も増えています。女性は一般的に自覚症状が乏しい傾向にありますが、感染を放置しておくと、子宮卵管炎が悪化し不妊症になるケースや、肝周囲炎や腹膜炎など重篤な状態に発展していくケースも認められます。特効薬がありますので早めの受診と治療をお勧めします。

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スパイロメータについて

Q.スパイロメータってどんな機械?
A.スパイロメータとは、患者さんに息を吐き出してもらい、呼吸機能を検査する医療機器です。
また、当院のスパイロメータは吐き出して頂いた息から「肺年齢」を算出することが可能です。
※肺年齢とは・・・一秒間に吐ける息の量(一秒量)から、標準の方に比べて呼吸機能がどの程度であるかを確認するための目安です。性別や年齢によって一秒量の標準が異なり、20歳代をピークに加齢と共に減少します。
スパイロメータ
Q.どんな病気や症状の人が検査を受けた方がいいの?
A.
病気(主に呼吸器の疾患)
・COPD:慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎、肺気腫など)
・気管支喘息
・換気障害 など
症状
・風邪をひいていないのに咳や痰が止まらない
・普段から呼吸が苦しい
・日常生活やちょっとした運動で息切れをする
・喫煙をしている、もしくは喫煙暦がある など
詳しくは院長までお気軽にお尋ね下さい。

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禁煙外来

2010年10月1日よりタバコが値上がりしました。買いだめに奔走される方、これを機会に禁煙を宣言される方など様々な人間模様が浮かび上がっているようです。
当院では禁煙を宣言された方が挫折することなく目的を達成できるよう全面的にサポートしてまいります。現在薬を使った禁煙が最も成功率が高いようです。
ニコチンガムやニコチンパッチなどは病院に受診することなく薬局などで手に入れることが可能です。ただし自費なので値段が高額になることが多く、医師によるアシストがないため挫折することが多いようです。当院では健康保険の適応がある禁煙外来を開設しております。特にニコチン受容体作動薬は禁煙の成功率が極めて高く、当院でも積極的に処方しております。禁煙に興味のある方はぜひ御来院ください。

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結石について

Q.40代男性です。日曜日の夕方に突然右の背中が痛くなりました。例えようのない痛みで、このまま自分は死んでしまうのではないかと思いました。夜間休日診療所に受診し、尿検査とレントゲン検査を受けました。真っ赤なおしっこが出ていて、自分はガンなのでは?と不安になりました。医者の話では血尿が出ているので尿管結石の可能性はあるがレントゲンにははっきりと石の陰が写っていないとのことでした。月曜日に泌尿器科の専門医に診てもらってくださいと言われ、痛み止めの坐薬を渡されました。本当に私は尿管結石なのでしょうか?今後どんな検査が必要ですか?
A.腰背部痛と血尿の出現する代表的な病気が尿管結石です。そのほかに腎盂腎炎や腎癌、尿路上皮癌、腎梗塞が鑑別疾患に挙げられます。まずは超音波の検査をして腎臓の腫れ具合や膀胱の状態を画像的に確認することが必要です。レントゲンにははっきりと石の陰が写っていないとのことですが、高尿酸血症の患者さんに発症しやすい尿酸結石ではレントゲンに写らないことが多いです。全上部尿路結石で男性患者の約9%、女性では約4%が尿酸結石です。結石の存在部位を確認する手段としては、排泄性尿路造影検査(DIP, IVP)、CTなどが挙げられます。
Q.尿酸結石の治療はどうするのですか?
A.大きさによって治療法が異なります。だいたい8mmから1cm未満の結石は自然排出が期待されるため、尿をアルカリ化する薬(ウラリットなど)や結石排出促進薬(ウロカルンなど)、漢方薬(猪苓湯など)を処方し経過観察することが多いようです。尿アルカリ化薬の使用上の注意点としては尿pHを6から6.5の範囲にすることが大事です。7以上にするとリン酸カルシウム結石の形成が促進されるため注意が必要です。1日2L以上の飲水や縄跳びなどの上下運動は結石排出の効果があるようです。しかし1cm以上の結石はなかなか排出が困難なため、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)などの処置が必要となってきます。

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男性更年期障害 ~その1~

Q.50歳男性です。最近疲れがひどく、体中があちこち痛みます。仕事をしていてもボーットすることが多く、以前のように馬力が出ません。何をしても楽しいと思えません。性欲が極端に低下してきており、妻との夜の生活も滞りがちです。
最近テレビの特集で男性更年期障害のことをやっていたらしく、それを見た妻が泌尿器科に受診したほうがいいのでは?と薦めてきます。泌尿器科に受診してどのような検査をするのでしょうか?
A.男性更年期障害が注目されています。正しくはLOH(Late-onset Hypogonadism )症候群と呼びます。
2007年に「LOH症候群診療ガイドライン」が公表されましたが、実際の外来対応は手探りの状態であり、糖尿病や高血圧のようなしっかりした対応法が確立していないのが実情です。
どこの医療機関でもまず必要としているのが問診です。男性更年期障害専用の問診表があり、スコアが高いほど重症といえます。
次に必要な検査は採血で遊離テストステロン値の測定を行います。ガイドラインでは8.5pg/ml以下だと男性ホルモン補充療法が推奨されるとしています。外来では11.0から 12pg/mlくらいの方をよく見かけます。11.8pg/ml未満で男性ホルモン補充療法を施行して症状改善の著効例もあることから、遊離テストステロン値が8.5pg/ml以上でも男性ホルモン補充療法は禁忌とは言えません。

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健康診断で尿潜血が(+)でした

Q.25歳女性です。会社の健診で尿潜血が(+)の判定が出たため、産業医から病院で精密検査を受けるよう指示されました。おしっこの見た目は赤くありませんし、症状は何もありません。今後必要な検査を教えてください。
A.まず必要なのは尿の再検査です。本当に尿潜血が(+)か?蛋白尿はないか?など尿試験紙を使って検査します。
泌尿器科や腎臓内科ではその他に尿沈渣という検査をよくやります。この検査は尿を遠心分離にかけて、試験管の底に沈んだものを顕微鏡で確認する方法です。尿潜血が(+)だけれど尿沈渣で赤血球が認められないケースが時々あります。少なくとも三回以上食い違う場合は尿沈渣のデータを信用して頂いた方が良いでしょう。
そもそも尿潜血というのは尿に血(赤血球)が混じっているかいないかを検査しているので、顕微鏡で赤血球が確認できなければ血尿とはいえません。
Q.もし尿沈渣で赤血球が認められたら次にどんな検査をしますか?
A.さらに尿沈渣を注意深く顕微鏡で観察します。白血球も同時に出ていないか?細菌は動いているか?シュウ酸カルシウムなどの結晶は出ているか?円柱はでているか?などなど。
赤血球、白血球や細菌が多数認められる場合は尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎)を疑いますから、尿培養と抗生剤の感受性検査が必要です。
シュウ酸カルシウムなどの結晶が出ている場合は腹部のレントゲンや超音波を利用して結石の検査をします。
顆粒円柱や蛋白尿を伴うものでは腎炎の可能性が高いので、採血をして腎機能を調べたりします。中高年の方では尿細胞診や超音波検査を施行して膀胱癌のチェックが必要です。
Q.尿試験紙法と顕微鏡検査の結果が食い違うのはどんな時ですか?
A.下記の二通りが考えられます。
1)偽陰性(顕微鏡では赤血球が見えるが、尿試験紙では陰性)
(1)検査前に炭酸飲料を飲んだ時など。ビタミンCなどの強力な還元性物質の存在。
(2)蛋白尿がたくさん出ている時。試験紙の反応を阻害してしまう。
(3)脱水などで尿の比重が高くなっている時。
2)偽陽性(顕微鏡では赤血球が見えないが、尿試験紙では陽性)
(1)マラソンやジョギングなどで筋肉が傷害された時。筋肉からミオグロビンが出る。
(2)尿中に細菌や白血球がたくさんある時。膀胱炎があるときなど。
(3)水の飲みすぎなどで尿の比重が下がった時。
(4)ハイターや過酸化水素水など強力な酸化剤による尿の汚染。
Q.尿の顕微鏡検査で赤血球が認められたら、何らかの病気があると考えていいのですか?
A.尿の顕微鏡検査で赤血球を認めることを顕微鏡的血尿といいます。
顕微鏡的血尿を認める患者さんの中で腎臓や尿管、膀胱などの腎尿路に実際病気が見つかる方は約2.3%と言われています。過剰な心配は不要ですが、放置しないようにしてください。
顕微鏡的血尿を認める患者さんの約0.5%に膀胱癌などの尿路悪性腫瘍がみつかります。

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過活動膀胱(OAB)について

Q.46歳女性です。最近尿が近くて困っています。ちょっとした買い物に行ってもトイレの場所が気になって仕方ありません。間に合わずにもれることも時々あります。
A.過活動膀胱は本人の意思に関係なく膀胱が収縮することによって、頻尿や尿もれを発症する病気です。電車やバスに乗れない、尿の臭いが気になるなど日常生活にも支障が出ることから近年非常に注目されている病気です。中高年の女性に多い印象がありますが、男性や若年者でも発症します。抗コリン系の薬が非常に良く効くことが多く、種類も豊富ですので、悩む前に医療機関へ受診することをお勧めします。慢性的な膀胱炎や膀胱腫瘍が背後に隠れている場合は泌尿器科医による診察が必要です。

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膀胱鏡ってどんな検査ですか?

Q.50代の女性です。以前から膀胱炎になりやすい体質で、その都度近所の診療所で抗生剤をもらっていました。最初は二日くらいですぐ治っていたのですが、最近は一週間くらい抗生剤を飲んでもなかなかすっきり治りません。近くの泌尿器科を紹介され、腹部の超音波検査を受けました。検査後に先生から膀胱内に小さいポリープがあるので明日膀胱鏡をやりましょうと言われました。膀胱鏡ってどんな検査ですか?
A.胃カメラや大腸カメラのように細い内視鏡を使って膀胱内部を観察する検査です。
尿道口を局所麻酔入りのゼリーなどで麻酔して、尿道から細い内視鏡を挿入します。だいたい五分以内で終わる事が多いです。女性の場合はほとんど痛みを訴えることがありません。男性の場合は尿道が長いため、若干違和感を感じることがあります。

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前立腺肥大症の新しい薬について

Q.67歳男性です。前立腺肥大症の治療を続けております。前立腺はかなり大きいといわれております。
A. 前立腺肥大症の内服治療に関しては、日本ではαブロッカーといわれる、排尿状態をコントロールする薬が主流であります。しかしこの薬はあくまで症状改善薬であり、前立腺を縮小させる作用はありません。この秋から新しい5α還元酵素阻害薬という薬が新しく発売されました。 前立腺内の男性ホルモンの代謝に作用して前立腺を縮小させる作用があります。前立腺がんの発症も25%減少させ、前立腺がんの予防にも効果があるとされ、また男性機能低下も従来型の女性ホルモンより少ないとされており、前立腺肥大症の治療に対して大変注目されるお薬です。当院では新薬の治療も積極的に行っており、現在の治療で効果が不十分の方には、新薬による治療の検討もおすすめします。

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